北関東支部連絡協議会が避難所実地訓練

北関東支部連絡協議会では、昨年11月に座学による避難所開設運営訓練を行いましたが、さらに避難所の実際について体験的に学ぼうと、標記訓練を実施しました。
○開催日時 平成27年11月29日(日)13:00~16:45
○場 所 群馬県地域防災センター
開会にあたり、支部連絡協議会の稲葉茂会長(日本防災士会栃木県支部長)が挨拶。次にこの研修にあたって会場提供などの支援をいただいた群馬県庁より、総務部危機管理室の横室光良室長が来賓として「群馬県では日本防災士会に県民の防災研修を委託し、ご協力をいただき感謝している。本日の研修が実り多いものとなるよう期待します」と挨拶されました。
この日の会場・群馬県地域防災センターは県の災害支援拠点で、1階は防災物資備蓄倉庫となっており、県職員の方から説明を受けながら物資・資財の見学を行いました。
研修は、橋本茂常務理事を中心に進められ、「内閣府・避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」について説明があった後、以下の訓練を実施しました。
【避難所受け入れ準備、入居・受付訓練】
通路の確保やトイレ、立入り禁止場所の表示を確認した後、全員が「避難者利用者登録票」(避難者名簿)を記入して受付から入居訓練。さらには1人2㎡の体験。パーテーションやダンボール製の更衣室づくりも行いました。
各自が入居時のさまざまな課題を考えて受付に申告。受付と運営委員会は、ただちに対応すべきこと、順次対応すべきこと、と優先順位を判断して対応する。防災士だけあって、さまざまなリアルな課題が出され、避難所のイメージ形成に役立ちました。
【アルファ米づくり】
お湯を沸かして50人用のアルファ米(尾西食品)を実際につくり、試食しました。
【生活のルールづくり】
避難所生活のルールづくりを各班で討議し、模造紙に書いて貼り出す訓練を行いました。
机上での演習、訓練において頭で理解しても、実際にははるかに困難が待ち受けています。こうした実地訓練を地域で実施していくことが望まれるところです。

稲葉茂・北関東支部連絡協議会会長

横室光良群馬県危機管理室長

施設の表示を比較

1人2㎡を体験

ダンボール製の更衣室組み立て

避難所入居受付

アルファ米づくり

生活のルールづくり

中央通路は最低110㎝以上