愛知県支部 見学研修会
「名古屋地方気象台を訪ねて、知識を深めよう」
日 時 平成30年1月22日(月)午後1時30分~2時40分
場 所 名古屋地方気象台 名古屋市千種区日和町2-18
参加者 愛知県支部会員 16名
案内人 原 浩司氏 (名古屋地方気象台 観測予報調査官)
この日は前線を伴った低気圧が本州南岸を東へ進み、首都圏や日本海側では雪になると予測が出た寒い日だった。地下鉄東山線の本山駅を出た時、もうすでに小寒い雨が降っていた。高台にある目指す気象台まで坂道を登っていくと、目印の白い気象観測ドームが見えてほっとした。
雨の中では外に出て機器の見学ができないため、研修室の窓から外にある設備の説明を受けた。折角の機会なのに雨が恨めしいと思いながらも、調査官の説明にうなずき、気象台の仕事内容にも思わずあれこれ質問などして興味津々になっていった。
一滴でも雨が落ちてくると感知して入電する雨量計。昔からあった百葉箱の代わりの小屋と乾湿計。風向風速計・積雪深計。屋外にいろいろな機器が配備されていていたが、観察官の目視によって視界を計測することもあると聞いて驚いた。
また、桜の開花日の目安となるソメイヨシノの他にも、季節を感じるための目安の植物も多く植栽されていると教えてもらった。春の暖かい時期に、もう一度訪ねたいと思った。
展示室では珍しい波高計の実物や上空の気温を計測する機器などを見せてもらった。
見るものがすべて珍しく、参加者が案内人へ質問攻めをしたところ丁寧に教えていただくことができ、あっという間の1時間余りであった。
愛知県支部では、来月(2月22日)に「地震と津波」と「防災気象情報」について名古屋地方気象台の2人の気象官から県支部の会館で講義を受けることが決まっている。気象台の見学を終え、少し親しみを覚えたので、今度の講義を受けるのが楽しみになった。
(文責:防災士 森 千代子)


《晴天時の名古屋地方気象台》 <まず気象台全体の説明>


《風向・風速計の仕組みを仰ぐ》 <部屋の中から説明を聞きスナップ>


<漂流型海洋気象ブイロボット> <説明を聞きながら質問があちこちから>