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愛知県支部 会員スキルアップ研修【愛知県防災局講座】

「 愛知県の防災体制について 」


 日 時 平成30年2月4日(日) 午後1時30分~午後3時00分
 場 所 東特会館2階会議室(名古屋市中村区亀島1-11-14)
 参加者 会員等 28名
 講 師 愛知県防災局災害対策課 主事 小島 慶洋 氏

 前回は、名古屋気象台へ出向き、会員のスキルアップを図ったところですが、今回は、愛知県防災局から小島氏を講師に迎え、愛知県の防災体制について勉強をさせて頂きました。

 研修は、
 ① 愛知県で想定される災害について
 ② 愛知県の災害応急体制について
 ③ 愛知県の防災対策事業について
 の三本柱からなるテーマについて説明がありました。

 最初は、愛知県で過去に見舞われた災害の歴史を紐解きながら、南海トラフ地震(M8~M9クラス)が30年以内に発生する確率を71%(H29.4 地震調査研究推進本部)と公表されていることに触れ、その地震による揺れや津波、火災、液状化等に起因する人的・建造物の被害想定が数字で示されていました。
 このデータは、資料を見た人の恐怖心をむやみにあおるものではなく、建物の耐震化、家具等の固定化対策や津波避難ビルの有効活用など、愛知県民が減災に向けた取り組みを行うことと防災意識の醸成に結び付けていきたいと説明されました。
 また、愛知県では「愛知県防災学習システムURL:(http://www.quake-
 learning.pref.aichi.jp/)」に「防災マップ」サイトをアップしていることから
 広く紹介するとともに、本日集まった会員の皆さんに活用していただきたいと
 多くの方のアクセスを要望されました。

 引き続き、「災害応急体制」について説明がなされ、
 ① 勤務時間外に緊急事態が発生し、又は発生する恐れがある場合に、防災局
  幹部職員による県庁近隣の宿泊施設に待機する危機管理待機と防災局職員
  等による危機管理宿日直体制
 ② 職員の合理的配置を図り、県の防災活動態勢を整備する非常配備体制
 ③ 県知事を本部長とする災害対策本部機構概要図と目的
 ④ 各部の職員等で編成するプロジェクトチームを災害情報センターに配置した
  時の活動
に触れ、説明がなされました。       

 最後に「愛知県の防災対策事業」について説明され、
 ① 第3次あいち地震対策アクションプランの概要
 ② 津波等による浸水を防ぐための河川・海岸堤防の耐震化
 ③ 地域を守る農業用排水機場と農業用ため池の整備
 ④ ゼロメートル地帯における広域的な防災活動拠点
 ⑤ 防災の日及び津波防災の日を中心とする日に防災機関や愛知県民が
  参加する防災訓練
 ⑥ 家具等転倒防止対策推進事業の展開(家具固定に関する相談窓口を
  防災局内に設置)
 ⑦ 広域連携の取り組みの一環として、中部9県1市災害時等の応援に関
  する協定及び東海四県三市防災・危機管理に関する連絡会議の制定
 ⑧ 熊本地震を踏まえた対策

 など多岐に亘り、愛知県が果たされる防災対策の役割について、大変貴重なお話を興味深く拝聴することができました。
これを機に相互の連携が進展することを強く望む研修会となりました。
(文責・写真:阿部 健二)

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日本防災士会は、会員相互のネットワーク構築とスキルアップを支援し、地域防災力の向上に寄与することを基本理念として活動に取り組んでいます。

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