愛知県支部 衣浦港危険物専用岸壁荷役統括管理責任者協議会防災研修
― 講演とクロスロードゲーム ―</Div>
日 時:平成30年11月29日(木) 午後3時10分~午後4時50分
場 所:知多半田 市営 CLACITY(クラシティ)3階 会議室
主 催:三洋化成工業(株)衣浦工場 環境保安課
参加者:15名(統括管理責任者協議会会員)
講 師:①講 演 保坂 松男(常任顧問)
②クロスロードゲーム(防災気象情報編)
森 千代子(副理事長 兼 研修委員長)
参加防災士:宮澤 昌嗣(副研修委員長)
阿部 健二(事務局長 兼 広報委員長)
名鉄電車「知多半田駅」と繋がる高架式の廊下を渡り、徒歩3分くらいの場所に今回の防災研修の会場「CLACITY(クラシティ)(3階)」がありました。
衣浦港危険物専用岸壁荷役統括責任者協議会の代表者の方が参加されることに伴い「防災・減災」について、専門的見地から対策等を検討されている、いわゆる専門的学識者に対しての研修会を行いました。

講師:保坂松男常任顧問よりプロジェクタ
ーを使いながら説明を行いまいした。
大きく四つに分類したポイントは、
① 我が国の災害発生状況について
② 地域における災害発生について
③ 南海トラフ巨大地震について
④ 備えについて

※具体的な説明項目については、以下「別 記」に掲載済み
1時間の講演を「忘災は防災の敵である 備えあれば憂いなし」と講演を結んだところ、
衣浦海上保安署長様より、この言葉を署に持ち帰って全署員に伝えたいとの南海トラフ巨大地震に備える確かな言葉を頂きました。
☆防災気象情報編クロスロードゲーム 16:10~16:50
講 師:森副理事長 兼研修委員長
本日の参加者15名を3つのグループに分けて、コメンテ―タ―の役割を担う森 千代子より気軽に、そしてゲーム感覚でできるクロスロード防災気象情報編を和気あいあいと始めることができました。
設問に基づき一人ひとりが自分の意思でYes ・Noを決め、グループ内の全員が意思決定をした時にYes・Noカードをそれぞれオープンします。グループ毎に、どのように考え判定が別れたのか結果を尋ね、解説として「判断するポイントとなる気象情報」を各設問ごとに判りやすく説明していきました。
なお、Yes・Noどちらでも1人になった時には、金の座布団カードが貰えるというゲームで、最終の設問が終わった時点で金の座布団カードを多く持っていた方が勝者となります。このゲームには正解は無く、その時の立場と状況下
で、いかに行動すべきかを判断するもので、気象情報の何を見てどのように行動したら良いかを体験してもらうゲームです。
当初、設問10まで準備していたのですが、40分という時間の制約上設問6で終了したところ、参加者から最後まで全部やりたかったと残念がる声も上がり、盛況の内に終了しました。
※クロスロード防災気象情報編とは、防災気象情報の普及啓発を目的に、名古屋地方気象台がチームクロスロードと覚書を締結したうえで作成したもので、その著作権は、名古屋地方気象台とチームクロスロードが共有しています。ゲーム開発時、防災関係団体と気象予報士の団体に「気象情報の理解を深め、防災に役立てる」ことを目的に、このゲームの利用を委託されたものです。


【別 記】
講 演【具体的説明事項】
・世界の震源分布とプレート ・世界の主な断層帯
・日本列島周辺のプレートの存在 ・世界と比較する日本の災害
・日本列島の活断層の状況 ・日本列島の地震活動の状況
・地震防災対策強化地域 ・地震防災対策強化地域の指定
・東海・東南海・南海地震の発生状況 ・予想される地震の発生域
・地震の想定震度・東海地震 ・震度分布の詳細・東海地震
・津波の高さ・東海地震 ・東海地震で想定する津波の高さ
・地震の揺れ予測・東南海地震 ・津波の高さ・東南海地震
・主な液状化の地域 ・愛知県の断層帯の概略図
・知多半島の活断層の分布 ・南海トラフの巨大地震
・南海トラフとは ・南海トラフ巨大地震の被害想定
・愛知県の被害想定 ・愛知県の震度測定
・地震の揺れとは(震度) ・東海地震・南海トレフ巨大地震は来るのか
・地震活動の活発化
◎衣浦港の特徴
・堤外地と提内地について ・過去の教訓と衣浦港の特徴・リスク
・戦時中での地震 ・忘れてはいけない過去の教訓①
・昭和東南海地震の震度状況 ・知多・衣浦地域の震度
・昭和東南海地震を忘れない。 ・忘れてはいけない過去の災害の教訓②
・三河地域の地形図 ・三河地震の震度
・三河地震による死者 ・北海道十勝沖地震のタンク火災
・「津波避難」と「高潮回避」の考え方 ・津波・高潮への対応
・浸水想定区域及び浸水域 ・周辺市町の津波到達時間と想定津波高
・浸水深さ30cmに達する想定時間 ・津波避難の考え方
・避難困難地域について ・災害に備えて
・イザという時のために ・自分の命は自分で守る
・企業の防災への備え ・BCP策定の要点
・最後に「忘災は防災の敵である 備えあれば憂いなし」
・災害は忘れた頃に必ず襲ってくる。