熊本県支部 平成25年度実践的防災教育総合支援事業(文部科学省委託事業)について
平成25年度実践的防災教育総合支援事業(文部科学省委託事業)について
記
上記の件について、熊本県では4校のモデル校(宇城市立豊川小学校、宇城市立松合小学校、宇城市立不知火小学校・不知火中学校)を指定し、実践的防災教育に取り組みました。
熊本県支部では早速4名の防災士を選任致しまして、学校防災アドバイザーの一員として、下記の要領で各校の行事日程に合わせまして活動致しました。

これまでの地震想定をはるかに超えた巨大地震・津波によって広い地域で甚大な被害が発生した東日本大震災から3年間の歳月が過ぎようとしています。我が国においては、これまでも地震・津波による被害が発生してきており、今後もその発生があるだろうと想定されています。
今般、政府の地震調査委員会から、今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を地図上で示した「全国地震動予測地図」の2013年度版が発表されました。
地域によっては、地震災害等の発生確立が高まっているところもあり、学校においては、児童生徒の将来につながる安全意識・能力の基盤を培うために、防災教育及び防災体制の再構築及びそれに対する諸課題についての解決に取り組んでいくことが責務であると思います。
さて、本県では、宇城地区小中学校4校をモデル校に指定し、児童生徒が自然災害発生等の危険に際して自らの命を守り抜くため、「主体的に行動する態度」の育成、緊急地震速報受信システムなどの科学技術を活用した防災教育の推進、そして支援者となる視点から児童生徒が安全で安心な社会づくりに貢献する意識の向上を目指して、防災士会として防災・減災活動を通じて社会貢献を実施して来ましたので、下記の通り報告致します。
平成25年度「熊本県実践的防災教育総合支援事業」関係者名簿
[熊本県推進委員会]
・熊本大学 山田 文彦 熊本大学大学教授(委員長)
・熊本地方気象台 竹本 幸敏 熊本地方気象台次長
・防災士会熊本県支部 宮下 正一 熊本県支部長(副委員長)
・県PTA連合会 野中 志真 熊本県PTA連合会理事
・宇城教育事務所 宮田 恭幸 宇城教育事務所長
・宇城市教育委員会 藤本 忠晴 宇城市教育長
・県危機管理防災課 鳥井 薫順 危機管理防災課主幹
・県小・中学校長会 石田 俊ニ 豊福小学校
・県体育保健課 冨下 春海 体育保健課課長補佐
[学校防災アドバイザー]
(担当学校)(避難訓練日)(防災士氏名) (役職名)
松合小学校(10月13日) 坂田 峰憲 熊本県支部理事
不知火小学校(11月7日) 宮下 正一 熊本県支部長
豊川小学校 (11月18日)阪本 義隆 熊本県副支部長
不知火中学校(11月7日) 木下 誠悟 熊本県支部理事
が参加致しまして、
1、緊急地震速報とは、
地震発生直後に震源近い地震計で捉えた観測データを分析して、震源や地震の規模を直ちに推定し、まだ強い揺れが到達していない地域の震度や到達時刻を可能な限り素早くお知らせするものだす。
2、緊急地震速報を聞いたら
学校では机の下などに隠れて、机の脚を持ち体を守る。
揺れがおさまつたら、先生の指示にしたがって早く避難する。
3、緊急地震速報を聞いたら
家庭では、頭を保護し、丈夫な机やテーブルの真下など安全な場所に避難する。
その時、慌てて屋外に飛び出さない。
無理に火を消そうとしない。
人が大勢いる施設だは、係員の指示に従う。
慌てて出口に走り出さない。
屋外(街)では、
ブロック塀の倒壊に注意
看版や割れたガラスの落下に注意
鉄道・バスでは
つり革、手すりにしっかり捕まる
エレベーター等では
最寄りの階に停止したことを確認して直ぐに降りる。
等を事前に講話致しまして、各校の校長と打合わせ致しまして、緊急地震速報アラームを有効利用致しまして宇城市松合校区は、平成11年高潮災害の被害を受けられて、多数の尊い命が失われております。聞いたところに依りますと、松合小学校では放課後子ども教室に加入しておられる児童の皆さんが、熊本県北部豪雨災害で甚大な被害(死者23名・行方不明1名)が出た阿蘇市一の宮、三野・三久保両地区に対しまして、2束の千羽鶴と励ましのメツセージを贈られた事や昨年9月には東日本大震災の被害地の一つである宮城県松島市に励ましの千羽鶴を贈られており、自然災害に対する関心度はいかばかりかと思います。
今後、発生予想されている首都直下型地震や南海トラフ地震が最近マスコミで取り上げられていますので、更に防災士間で結束いたしまして、”自助””共助””協働”に取り組み防災力を高める活動をしたいと思います。
以上熊本県支部の活動をご紹介致します。