兵庫県支部 丹波市豪雨災害から半年
平成26年8月の丹波市豪雨災害から半年がたった。豪雨災害によって被災した建物は1,023戸、店舗や工場などは1,781棟となり、現在も公営住宅等で避難生活を送っている方が38世帯103名いるという。次々と起こる自然災害や事件によってかき消されていく中で、住宅再建や離職による苦悩を抱えている方がまだ沢山いる。
丹波市では農家も多く、この半年手付かずだった田畑の復旧にようやく取り掛かったところもあり、被害の大きかったところでは、畜産業を諦めた方など、今後の生活のめどが立たない方も多くおられる。土砂の撤去が済んだ住民も「家には住めるようになったが、裏山がまだそのままになっており、雨が降るたびに不安だ。」「河川の工事が終わらない限り、手をつけられない部屋もある。いつになるのか・・・」など、不安は続いている。
住宅の裏山では、倒木などの撤去作業がまだ多数残っており、地域住民や関係団体が一丸となりテクニカルボランティアを募って研修を兼ねた災害復旧をすすめる新たな活動も始まった。こうした活動は、SNSなどを通じて募集をかけ、県内外から集まった多数のボランティアの手によって、復興の輪が広がっている。他にも地域の方々やボランティアの熱い思いが一つとなり、笑顔を取り戻すために様々なイベントを企画するなど、沢山の方々のご協力により丹波から「元気」を発信している。2月28日、3月1日には、『いちじまから「ありがとう」と「元気」を届けよう!復興支援感謝イベント』が開催される。
是非、丹波市へ足を運んでいただき、今の現状を見ていただくとともに、今後のボランティアのあり方を考える機会にしていただけたらと思います。

(文責 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会

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