日本防災士会高知

高知県生活協同組合連合会が主催する「コープ防災塾」に講師を派遣しました。平成27年2月18日に高知県高知市仲田町で開催された生協組合員等43名が参加する地震・津波に対する机上訓練に対して、NPO法人日本防災士会高知では防災用品の作成実習の講師として3名の防災士(南部防災士、柳瀬防災士、井上防災士)を派遣しました。

机上訓練では、地震の揺れに対する防御にはじまり避難生活までを幾つかのフェーズに分け、それぞれのフェーズで直面する事象に対する行動や対策についてグループ討議を行いました。そして、フェーズごとに知っておけば役立つスキルの中から3つに絞って防災士が講師となって実習を行いました。
最初に、新聞紙スリッパの作成を防災士の実演と説明を参考にしながら参加者がそれぞれ作成し、完成品後にスリッパの履

き心地を確かめました。次に毛布担架づくりと搬送法について毛布だけの担架と竹竿を用いた担架の二通りを、参加者が負傷者役と搬送者役になって行い、さらに負傷者への毛布による保温の仕方も指導しました。最後に、ダンボール箱を使用した簡易トイレの作成を指導しました。

この実習では、身近にあるものを使って発災後に役立つ道具の作成スキルを身につけることを目的としていました。参加者は「日常品で実際に役立つものができるのは新しい知識だった」(女性)、「作ることで防災意識がより高まった」(男性)、「作成することにより発災後からの対応の仕方についてのイメージが高まった」(女性)との感想を述べられました。