愛知県支部 名古屋港の防災施設等の洋上研修会
愛知県支部 研修委員 石垣辰夫
真夏日の汗ばむ陽気となり名古屋市でも、ぐんぐん気温が上がり31.8度を記録した平成27年年5月26日(火)天候(晴天)名古屋港ガーデン埠頭 ポートビル1階ロビーに13時15分集合、会員32名が参加しました。
1階ロビーでセレモニー開催(司会 事務局長 加藤芳隆)
挨拶 名古屋港管理組合 危機管理室 防災・危機管理課長 畔栁眞文様
挨拶 愛知県支部 代表代行 濱田 堯 ・ 研修委員長 森千代子



【船上からポートビル】 【ぽーとおぶなごや2号】 【船内で防災研修会】
13時30分名古屋港管理組合(愛知県・名古屋市設立)の港務艇ぽーとおぶなごや2号に乗船して洋上から見学した。船内の各席に座り、畔栁課長から名古屋港の防災について、資料に基づき順次説明を受けました。
名古屋港は、日本一の港として4市1村のまたがる広域港湾である。(名古屋市・東海市・知多市・弥富市・飛島村)1日当たり90隻の船が入って来る。年間33,226隻
名古屋港の日本一「平成26年度」(日本経済をけん引)
1 総取扱貨物量 2億762万トン
2 輸出額 11兆3,746億円
3 貿易黒字額 5兆6,583億円
4 自動車輸出台数 143万3,075台(トヨタ・三菱等)



【名港トリトン】 【名古屋港船舶通航情報センター】 【高潮防波堤】
港務艇の見学コース
ガーデン埠頭から西側より回る。→フエリー埠頭(名古屋・仙台・苫小牧結ぶ)→名港トリトン→金城埠頭(名古屋港船舶通航情報センター)→飛島埠頭(コンテナ物流拠点)→鍋田埠頭(コンテナ物流拠点・主に中国・韓国航路)→防災施設(高潮防波堤7.6㎞)→本日は晴天に恵まれ港外の伊勢湾に出て遊覧した。デッキから中部国際空港管制塔を見ることができた。
帰りは東側を回る。→南浜埠頭(液化天然ガスや原油の受け入れ基地)→北浜埠頭(穀物・パルク・石油化学)→東海元浜埠頭(鉄鉱石・製鉄所)→新宝埠頭(自動車積み出し中心拠点・敷地内に4万台収容モータープール・自動車専用船は6千台積載可能で各国に輸出されています)→15時予定通りガーデン埠頭に戻る。
名古屋港の防災の歴史を学ぶ
1944.12東南海地震(死者1,223名)岸壁、護岸、防波堤や港内の工場の大半が被災
1945.1三河地震 1946.12南海道地震 地盤は変形し港内の施設が殆ど全壊・半壊した。
1944~1945米軍による爆撃も熾烈を極め、戦災と震災で壊滅状態、45年終戦を迎える。
1959.9伊勢湾台風(死者5,098名)日本災害史上最大の台風が名古屋港を襲った。
高潮防波堤
海岸に設置した防潮壁や海岸堤防にかかる台風時の高潮・波浪を減少させる重要施設
国有港湾施設、3か所 鍋田堤・中央堤・知多堤=7.6㎞(高さ6.5m)
防潮壁 高潮や波浪が市街地へ侵入するのを防止施設、
名古屋市域海岸部 約26.4km(高さ6~6.5m)
防潮扉 高潮や津波時に閉鎖し、市街地への浸水を防ぐ。
名古屋港管理組合直営 防潮扉12門 扉の軽量化(アルミ化)迅速な閉鎖化が出来る。
民間事業者等に委託 防潮扉25門 〃
研修会終了後、ポートビルから地下鉄名古屋港駅の中間に設置してある防潮扉(アルミ製)を3名が(森千代子・原美佐子・石垣辰夫)見学した。

【 2015.5.26. 港務艇 ぽーとおぶなごや2号乗船前於 】
1時間30分による乗船、畔栁課長様の懇切丁寧なガイドにより、名古屋港の防災施設や日本一の総合港湾の概要等を分かりやすく解説を頂きました。また、海上の天候にも恵まれ快適な洋上見学と研修会で、名古屋港の防災知識や各埠頭が様々な貨物を専門的に取り扱っていること等を学ぶことができ有意義な研修会となりました。15時無事下船して現地解散した。



【自動車専用船】 【高潮防波堤】 【挨拶 代表代行 濱田 堯氏】