兵庫県支部 「ジュニア防災スクール」夏休み避難所体験
夏の暑さに負けないくらいの元気な小学生約200名が兵庫県防災士会指導の下、避難所体験をしました。阪神淡路大震災から20年を迎え、震災を知らない子供たちと、震災の記憶が薄くなりつつある保護者の方々が、防災・減災について楽しく学び「自分たちに出来ることは何か」を考え体験する充実した4日間となりました。
-記-
【日 時】 ①平成27年7月25日(土)・26日(日) 10:00~16:00
②平成27年8月 8日(土)・ 9日(日) 10:00~16:00
【場 所】 ①明石市防災センター
②加古川市防災センター
【内 容】 1.考える防災教室(大阪ガス提供)
2.防災センター体験・見学
(初期消火体験・煙避難体験・地震体験など)
3.非常食「アルファ化米」にて昼食
4.段ボールベッド、新聞スリッパ、紙食器などの作成
5.非常持ち出し品ゲーム
6.安否札工作、ペットボトルで雲を作ろう実験




小学生の定員200名のところ、350名以上のお申し込みがあり、約150名にお断りをしなければいけない残念な結果となりました。しかし、それだけ防災に関する意識が高まっているということでもあり、今後このような機会を増やしていきたいとの気持ちをお断りの際にお伝えしました。
プログラムは、会場準備等の流れもあり前後する部分もありますが、災害発生から避難所生活までを体験していただき、「会場を出ると今度はあなたたちが先生です」と自分の体験をお友達や家族に伝えていくことを宿題として進めました。
1.考える防災教室
災害の種類やライフライン停止時の問題などを一緒に考え、普段の生活がどれだけ便利なものかを実感してもらい、対応策を考えた。
2.施設見学
初期消火や煙避難体験、地震体験など各防災センターの見学・体験をしました。
3.避難所体験
見学から戻ると、会場は避難所に・・・非常食やお水と一緒に段ボールを受け取り、自分たちの居場所作り。「さぁ、みなさん。その場所で本当に良いのか考えましょう」譲り合いや助け合いなど部屋割りの注意点を指導。その後、アルファ化米の説明をしてから全員で「いただきます!」冷たいご飯やレトルトを嫌がる子ども達に、備蓄品の重要性を説明し、片付けや掃除も指導。
4.段ボールや新聞で身の回りの物を作成
段ボールベッドや新聞スリッパなど、身の回りにあるもので生活をよりよくする方法を指導し、子どもたちにも出来ることがあるということを伝えた。
5.非常持ち出し品ゲーム
自分が避難所に持っていきたいもののカードを集めて、その合計重量のリュックを背負ってみる。欲張って重たくなった子どもには何を減らせばいいのかを家族で考えてもらい、非常持ち出し品の選び方などを指導。
6.安否札作成
普段から表札やウエルカムボードとして利用しながら、避難時には安否札として活用できるリバーシブルの安否札を作成。子ども達の楽しいアイデアが盛り込まれた安否札を最後に全員で鑑賞し、力作の発表もしっかり出来ました。
体験中には、体調を崩す子どももいましたが、防災士の迅速な対応のおかげで笑顔で走って帰れるまでに回復。企画運営だけでなく、救護や小さい子どもの世話など様々な対応が出来る防災士スタッフに恵まれて怪我なく無事に終えることが出来ました。
アンケートやお礼のFAXなどでも、沢山の嬉しいお言葉をいただきこれからの励みにもなりました。
指導にあたったスタッフの皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(事業部 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会


明石会場 加古川会場


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