兵庫県支部 「自主防災組織等パワーアップ講座」を開催
自主防災組織のリーダー等が実践的な災害体験訓練に参加し、各々の組織でその体験を生かした訓練等を実施することにより、地域の防災力の向上を図ることを目的として開催された。
【日 時】平成27年9月12日(土) 12時30分~16時00分
【場 所】加古川市防災センター
【参加者】自主防災組織のリーダー、自治会役員等
【主 催】兵庫県東播磨県民局、兵庫県防災士会
前半の室内講義では、避難所運営訓練「HUG」を体験していただき、避難所の問題点や普段からの事前準備などを考え共有できるよう、ゲームと意見交換を行った。自主防災組織だけでなく、引率や見学の市町危機管理室、消防本部、教育委員会の方々にも参加していただき、行政側の意見も交えて、避難所運営について考えた。


「HUG」終了後は、家具固定の重要性と取り付け方を説明。自主防災組織は、怪我なく生き延びたからこそ活かすことのできる組織だということを伝え、まずは自分の身を守る1つの方法として家具固定を役員全員が行い、地域に推奨していけるよう模型を使いながら説明した。
後半の室外訓練では、加古川市消防本部の協力のもと、激流・豪雨体験を行った。申込時に「豪雨体験は参加しない」と言われていた参加者も、関東・東北豪雨災害のニュースを見て豪雨体験を決意された方もおられました。参加者、引率者、見学者など沢山の方々に、長靴と運動靴の歩きやすさの違いや、傘をさすと周囲の音が聞こえなくなるなどの体験をしていただき、濁流の恐ろしさや、雨具の使い方、安全管理などを学びました。




東播磨地域でも4年前の豪雨災害で救助に向かった消防職員が殉職する悲しい事故が起きました。二度と悲劇を繰り返さないために、そして一人の命もなくしてはいけないという強い思いが伝えられる講座をこれからも開催していきたいと思います。
(事業部 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会