兵庫県支部 防災士資格取得後のフォローアップセミナー開催
兵庫県では「ひょうご防災リーダー講座」修了時に防災士試験を実施していますが、合格通知が届いた後の手続きや活動についての説明がないことにより「合格したが、どのように活動を進めてよいのかわからない」「合格したら防災士会の会員になっていると思った」「振り込み用紙が色々あり、会費を寄付金の用紙で間違って振り込んでしまった」「機構と防災士会が違う組織だと言うことを知らなかった」「養成講座では自分が受講するだけで、指導する側の練習や技術がなく不安」などの声が多々寄せられたため、ひょうご防災リーダー講座修了生の受け皿として、昨年より「ひょうご防災リーダーフォローアップセミナー」と題して資格取得後の手続きについての説明会と指導研修・交流会を開催している。
昨年度は避難所運営ゲーム「HUG」の研修をし、養成講座ではわかりづらかった内容も噛み砕いて理解することが出来たと好評でした。今年度は、神戸クロスロード研究会から講師を招き、クロスロード指導法研修を実施しました。
【日 時】平成28年3月19日(土) 9時00分~12時00分
【場 所】加古川市防災センター
【講 師】神戸クロスロード研究会 柿本 雅通 氏
【参加者】兵庫県防災士会会員 27名
ひょうご防災リーダー 14名
震災学校支援チーム「EARTH」教職員 2名
加古川市危機管理室職員 2名 計45名
【内 容】 9:00 開会
9:05 防災士資格取得後の手続きについて
日本防災士機構、日本防災士会、兵庫県防災士会の説明
兵庫県防災士会の活動事例
9:30 クロスロード指導法研修会
11:00 質疑応答、交流会


神戸クロスロード研究会の柿本氏からクロスロードの経緯や注意点を指導


クロスロードの作問や発表


質疑応答、交流会
ここ数年、「簡単に出来る」とクロスロードを活用している防災士が増えてきたが、本来の目的や込められた思い、作問のルールなどが置き去りにされてきた事案もあり、改めてクロスロードの必要性と注意点などを指導していただいた。
参加者は、「今までモヤモヤしていたものが、今日の説明を聞いてスッキリした」「単に2択問題に答えてもらうのではなく、解説のコメントがとても大事だと言うことがわかり、もっと知識がなくてはいけないと痛感した」など、色々な気付きがありました。
後半の交流会では、クロスロードに関する質疑応答も含め、新人防災士の不安や各地の防災士の悩み、先輩防災士からのアドバイスなど車座で行い顔の見えるよい交流の場となりました。ひょうご防災リーダーや防災士だけでなく震災学校支援チーム「EARTH」や、市の危機管理室の職員も一緒に受講し、地域の関連団体との交流も深められた。
(事業部 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会