兵庫県支部 氷丘中学校全校一斉防災訓練指導
事業部が毎年、企画運営をしている高砂市立荒井中学校の防災訓練が知れ渡り、初めて加古川市の中学校から「防災訓練を実施したい」という依頼が入りました。防災講話や単学年だけの指導は今まででもありましたが、学校一斉の訓練は加古川市内で初めてということもあり、加古川市の危機管理室や教育委員会、新聞社、ケーブルテレビが駆けつけ、雨上がりの夏日の中、開催されました。
記
【日 時】平成28年6月8日(水) 13時00分~15時00分
【場 所】加古川市立氷丘中学校
【参加者】全校生徒、教職員 約800名
【指導者】指導防災士 28名、記録係 1名 計29名
1年生は土嚢作りと応急手当、2年生は搬送訓練と心肺蘇生訓練、3年生は避難所開設訓練を実施。この訓練を通して「学校にあるものを使い自分たちに何が出来るのか」を考えてもらい、いざというときの地域の安心安全の場の提供と、地域の一員として活動する意識と技術を身につけてもらうことを目的として実施しました。
雨上がりの夏日で熱中症など生徒の体調も気になりましたが、それも訓練。始めの説明で「今日は、中庭で搬送法の訓練をしています。もし、各会場で倒れた人や気分の悪い人がいたら即実践で駆けつけてもらいます。」と、いつでも出動できるよう指導者や先生方にもお伝えしました。
初めての試みということもあって、生徒も先生方も何かと不安だったようですが、訓練終了後には、「すごい良かった~!」「メッチャ楽しかった!」「もっとやりたかった!」「教師も訓練せなアカンなぁ」など沢山の声が聞けました。
このような防災訓練を他の地域でももっとするべきだとのお声もあったようですが、平日に30名近い防災士を動員することの難しさや、学校都合により時期が重なったり企画から実施まで1ヶ月余りしかなかったりなどの問題もあり急展開できない歯がゆさはあります。荒井中学校も氷丘中学校も、東播磨県民局のジュニア防災スクール事業の出前講座として実施したことにより、講師謝金や交通費は事業費で賄えますが、県民局の事業がなくなった場合、学校側がどこまで用意できるのかという所も今後の実施の課題となりそうです。
(文責 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会


氷丘中学校防災訓練(神戸新聞)
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