兵庫県支部 防災リーダー&防災士 指導者養成講座開催
兵庫県では「ひょうご防災リーダー講座」修了時に防災士試験を実施していますが、合格通知が届いた後の手続きや活動についての説明がほとんどないことにより「合格したが、どのように活動を進めてよいのかわからない」「合格したら防災士会の会員になっていると思った」「機構と防災士会が違う組織だと言うことを知らなかった」「リーダー講座では自分が受講するだけで、指導する側の練習や技術がなく不安」などの声が多々寄せられるため、ひょうご防災リーダー講座修了生の受け皿として、「ひょうご防災リーダーフォローアップセミナー」を毎年事業部が開催してきた。今年度からは、資格取得後の手続きや防災士会の活動事例などの説明会と指導者養成講座WSの2部構成とし、指導者としての第一歩を講座の中で体験していただき、地域に帰って実践できるよう先輩防災士のアドバイス等をいただいた。
記
【 日時 】 平成29年4月2日(日)
防災士説明会(資格取得、取得後登録) 10:00~11:30
指導者養成講座 13:00~16:00
【 会場 】 加古川市防災センター
【 内容 】 第1部 防災士資格、資格取得後の説明会
10:00 防災士資格手続き等について
兵庫県防災士会活動事例紹介、座談会
11:30 閉会
第2部 指導者養成講座
13:00 「初期消火訓練指導」 座学、体験
14:30 班別ワークショップ、発表
16:00 閉会 (防災センター体験・見学自由)
地域防災に関わる上で、一番基本となる「初期消火訓練指導」をテーマとし、座学では消火器の種類や使用手順、注意点など、消防団所属の防災士が説明。その後、加古川市防災センターのご協力を頂き、一般見学者への説明や進行を提示。参加者全員が消火器と屋外消火栓の放水体験を行った。
体験後は、班別ワークショップとして、「高齢者向け」「小学生向け」「自主防災組織向け」「障がい者向け」の4テーマに沿って指導のシナリオを考え、指導経験のない防災士を指導者役として寸劇発表。発表後は、質疑応答も体験していただき、回答方法などについて参加者全員で協議する場面もみられた。
「防災士なら消火器の使い方は当然知っている」とよく耳にしますが、実際に教える際の話術や対象者によって言葉や準備物が違うなど、簡単に見られがちな初期消火訓練指導でも奥が深いということを知っていただけた。特に、今回は聾唖の防災士にも参加していただけたことで、聾唖者への火事場の対応や、コミュニケーションのとり方を知っていただく機会にもなりました。
(事業部 横山恭子)
特定非営利活動法人兵庫県防災士会

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