愛知県支部 視察研修 長野県小谷(おたり)村と新潟県糸魚川市を訪ねて
と き:平成29年10月15日~16日(一泊二日)
行 先:長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市など
参加者:支部会員36名(男性33名・女性3名)
一日目の視察は、東日本大震災の翌日地震に見舞われた神城断層地震の被災地、長野県北安曇郡小谷村を昨年に引き続き再度お訪ねした。中土交流センターにて、役場の柴田総務課長と元郵便局長で現在は村会議員の「中谷地域づくり協議会」太田会長のお二人から、その後の復興状況の説明を受け、復興のシンボルである復興住宅や玉泉寺の再興など村の現在の様子をつぶさに見学させていただくことができた。村を去らざるを得ない方々もいるが、行政と一緒に懸命に地域づくりに励んでいる様子を見て、胸が熱くなる思いがした。

太田会長からの説明 説明を聞き入る防災士
二日目の視察は、昨年暮れに大火に見舞われた新潟県糸魚川市を訪ねた。この日も被災された方々と説明会を開催しているとのことであったが、糸魚川消防本部の防災センターにて小野課長から当時の様子や活動状況を詳しくお聞きすることができた。

小野課長からの説明 糸魚川大火跡の視察
火の粉というには、あまりにも大きく23㎝もある火の玉と化した焼け残りの木片や、風速27メートルの強風に煽られた中で、ホースからの消火活動は水が霧状になってしまい火元には届かないという事実を、消防署員が身をもって体験した当時の映像などから検証して、今後に活かしていく教訓が伝わってきた。
当地では、昭和3年と昭和7年の過去にも大火があったようだが、今回は死者ゼロとはいえ負傷者17名のうち消防団員が15名で、これは熱風による目の軽傷だということであった。これを踏まえてゴーグルを用意するなど装備の見直しも検討されたそうだ。また、過去に大火を経験した方々が、防火水槽へ補給する水の確保のため消防署が要請する前に、自主的にコンクリートミキサー車を手配してくれたなど市民の助け合いの力も感じとることができた。
その後、当時TVのニュースで見た大火跡を徒歩で案内してもらった。現在は瓦礫もきれいに片付き更地となっていたが、料亭の跡や道路など焼け焦げた痕跡があちこちに残り、火元だというラーメン店の住居跡では何とも言えない気持ちがして、防火の大切さをひしひしと感じとることができた。
昨年12月22日の午後2時過ぎの出火から翌日の鎮火まで30時間余り延焼が続いた現場を視察して、奇跡の家と言われ焼けずに無傷で残った家と鉄筋コンクリートの2つの銀行などを見て明暗がはっきり分かれていた。
火事も豪雨も、地震や津波も、防災士としてもっともっと学んでいく必要があると感じた視察研修であった。 (加藤和久)
行 先:長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市など
参加者:支部会員36名(男性33名・女性3名)
一日目の視察は、東日本大震災の翌日地震に見舞われた神城断層地震の被災地、長野県北安曇郡小谷村を昨年に引き続き再度お訪ねした。中土交流センターにて、役場の柴田総務課長と元郵便局長で現在は村会議員の「中谷地域づくり協議会」太田会長のお二人から、その後の復興状況の説明を受け、復興のシンボルである復興住宅や玉泉寺の再興など村の現在の様子をつぶさに見学させていただくことができた。村を去らざるを得ない方々もいるが、行政と一緒に懸命に地域づくりに励んでいる様子を見て、胸が熱くなる思いがした。


太田会長からの説明 説明を聞き入る防災士
二日目の視察は、昨年暮れに大火に見舞われた新潟県糸魚川市を訪ねた。この日も被災された方々と説明会を開催しているとのことであったが、糸魚川消防本部の防災センターにて小野課長から当時の様子や活動状況を詳しくお聞きすることができた。


小野課長からの説明 糸魚川大火跡の視察
火の粉というには、あまりにも大きく23㎝もある火の玉と化した焼け残りの木片や、風速27メートルの強風に煽られた中で、ホースからの消火活動は水が霧状になってしまい火元には届かないという事実を、消防署員が身をもって体験した当時の映像などから検証して、今後に活かしていく教訓が伝わってきた。
当地では、昭和3年と昭和7年の過去にも大火があったようだが、今回は死者ゼロとはいえ負傷者17名のうち消防団員が15名で、これは熱風による目の軽傷だということであった。これを踏まえてゴーグルを用意するなど装備の見直しも検討されたそうだ。また、過去に大火を経験した方々が、防火水槽へ補給する水の確保のため消防署が要請する前に、自主的にコンクリートミキサー車を手配してくれたなど市民の助け合いの力も感じとることができた。
その後、当時TVのニュースで見た大火跡を徒歩で案内してもらった。現在は瓦礫もきれいに片付き更地となっていたが、料亭の跡や道路など焼け焦げた痕跡があちこちに残り、火元だというラーメン店の住居跡では何とも言えない気持ちがして、防火の大切さをひしひしと感じとることができた。
昨年12月22日の午後2時過ぎの出火から翌日の鎮火まで30時間余り延焼が続いた現場を視察して、奇跡の家と言われ焼けずに無傷で残った家と鉄筋コンクリートの2つの銀行などを見て明暗がはっきり分かれていた。
火事も豪雨も、地震や津波も、防災士としてもっともっと学んでいく必要があると感じた視察研修であった。 (加藤和久)